宮中 清貴 (起業家のアンパンマン)×中里桃子対談

コミュニティ活用法
コミュニティ活用法

本日は起業家のアンパンマンこと、宮中 清貴(宮ちゃん)を取材させていただきました。

宮ちゃんはオンラインダイエットの商品で起業し、それから1年で年商3,000万円を達成するというスピード感でお仕事をされています。インスタグラムのフォロワーは8万人。

現在多忙を極めている宮ちゃんですが、ある日のSNSで「僕の頭の中を全部出して、コンテンツにしてくれる人を募集します」という気になる投稿をキッカケに今回のインタビュー対談が実現しました。

記事の前半では、株式会社女子マネの代表を務める中里桃子が「宮ちゃんのお困りごと解消」のテーマでアドバイスしていく様子をお届けします。

後半では「誰でも起業して高額商品を売ることができる」と話す宮ちゃんのその真意をインタビューで掘り下げながら紐解いていきたいと思います。

「キング・オブ・いい人」宮ちゃんの思考回路をご堪能ください!

上流工程の働き方の話(桃子さんの公開コンサル)

──中里桃子
さっそくなんだけど、この前のSNS投稿「僕の頭の中を全部出して、コンテンツにしてくれる人を募集します」って、どういう意図だったの?

──宮中清貴
僕は講座を主催しているんですけれど、その教材は自分で作っているんですね。だけど、グルコンなどで人と話している時の方がもっとアイデアが出てくる時があって。

だとしたら、僕が話していることを聞いてもらって、それをそのまま教材やコンテンツにしてくれる人がいたらいいなって思ったのがキッカケです。出せるものを全部出して取捨選択していきたいというか。

──中里桃子
そうなんだね。今の話を聞いてすぐにひとつアイデアが浮かんだんだけど、宮ちゃんのカバン持ちを募集してみたらどうかな。今はオンラインでもできるから、エアーカバン持ちみたいな。

グルコンとかに全部参加して、それを文章化したり、パワポにまとめたり、LPや動画のアップロード、資料作りまでやってくれるカバン持ち!

カバン持ちしながら勉強もできて、しかもそこから繋がった売上の10-20%を渡せるような仕組みにしたら、きっと興味ある人いると思うよ。

──宮中清貴
そんな人いるのかな。笑

──中里桃子
絶対いるよー! あ、だけど出し方次第かなあ。例えば24時間体制でカバン持ちは大変だから3人を募集して3交代にするとか。

あとは資料作成スキルが高い会社員で、だけど売る力や外への発信が苦手、その上で宮ちゃんのことが好きな人だったらすごく良くない?

っていうのも、実は私が今そういう仕組みで仕事しているから言うんだけど。

──宮中清貴
僕、人の手を借りるの苦手なんですよ…(苦笑)。

自分が雑務だと感じていることを人に振るのが苦手というか。もちろん相手もそれをイヤがっていないことはわかるんですけれど…。

あと期待した完成度に届かなかったらどうしようって思ったり、教育する時間もなかったりするので…。

──中里桃子
うん、うん。でもそれだとずっと忙しいよね(笑)。

宮ちゃんは身軽な印象があるけど、めっちゃ働いてるじゃん。これがね、今よりもさらに時間が増えると、もっともっと構想が広がるから面白くなるよ。

──宮中清貴
桃ちゃんって、何をどこまで、どういう風にお願いしてますか?

がっつり社員にするとか、あとは業務委託みたいな形もありますよね。どれぐらいのコミット感でお願いしたらいいのかも難しい。

──中里桃子
私はね、聞くようにしてる。こまめに連絡を取り合うの。

業務委託だと連絡を取っていないと、チームメンバーが今何をやってるかわからなくなってしまいがちだから、週次のミーティングや毎朝のミーティングをルーティーンにしてる。

これってめんどくさい作業に感じるかもしれないけれど、「ちゃんとやってくれてるかな~?」ってモヤモヤする時間がなくなるから、すごく効果があるの。

ポイントは、ゆるく長く付き合っていくこと。完成品の人材を仕入れて頼むと高くつくんだけど、小さく仕入れて大きく育てていくようにするとメリットもたくさんあるから。

──宮中清貴
そういう意味では僕も2人、そういう人をつけて育ててます。今はリザストっていう顧客管理システムを学んでくれていますね。

──中里桃子
戦略系で人前に出ない人には裏の仕組みを作ってもらうのもいいですよ。もちろん自分の事業だから、自分以上に戦略を立てるのは大変かもしれないけれど、理解してくれるレベルの人はいると思うから。

1日15分。かける時間は短くていいから、毎朝どこまで進んでいるか進捗報告してもらって、フィードバックして育てていく感じ。めんどくさい?(笑)

──宮中清貴
今その話を聞いて、新しい講座をやろうかなって思いました。『宮中清貴になれる講座』みたいな感じで。

──中里桃子
雇ってしまうとお金をスタッフに払いながら研修する形になるけど、講座にしてしまえばお金をもらいながら研修できるよね。一緒に仕事ができる権利を前提にして、チャレンジの場としてのオンラインサロンとかもいいよね。

オンラインサロンも新しいチャレンジの場、仕事をする権利として意識しています。

──宮中清貴
ところで、桃ちゃんのところで手伝ってくれてる人は、ほかでも働いてます?

──中里桃子
働いてる。みんな副業だよ。一人ひとりを雇えるほどはお金払ってないかな。…あ、でも、先月は30万円ぐらい払った人もいるけど(笑)。

こういうのは全部、案件単価で計算してるの。私が運営しているコミュニティサポーター塾のバックヤードをメインでやってくれている人には10万円とか。

結果として、私は週に1回2時間の講義しか関与してないけれど、めちゃくちゃ盛り上がってる。このやり方、このモデルは宮ちゃんにもお勧めしたい。

──宮中清貴
僕のグループにもそういう形で働いてもらえそうな人がいるにはいるんですけれど、スキル習得系の講座の受講生でもあるので悩むんですよね。お願いしちゃってもいいのかな。

──中里桃子
職業訓練を謳ってセミナーしているところでよく起こりがちな悩みが、受講生が卒業したあとにお仕事を紹介できないってことなんだよね。せっかくスキルを身につけてもそれで終わりになっちゃう。

ってことは、宮ちゃんが仕事を渡せてお給料もあげられるので、僕専用のチームを派遣してくれませんか?ってお願いしてみてもいいと思うよ。そしたら自分で育成しなくていいし。

──宮中清貴
僕で実験していいので、僕を使ってMA(マーケティング・オートメーション)を使いこなせるチームを作ってくださいって聞いてみようかな。そしたら売上も億超えできると思う。

──中里桃子
私も今年の6月だけで売上が1000万円ぐらいいったんだよね。しかも、毎月増える見込み客リストが50-100件ぐらいあるんだけど、それを全然活用してない状態で。

もしMAを取り入れてちゃんとセールスしたら、すごい夢があるよね。そういう実績を作ってあげられたら、職業訓練系のセミナーをしている人たちも受講生も嬉しいよね。

このアイデアいいね。宮ちゃん、ちょっとこの件あとで打ち合わせしよう!(笑)

コミュニティ運営と月商100万円のお話

──中里桃子
じゃあここから宮ちゃんが運営しているコミュニティの話と、あと起業塾のことも聞こうかな。誰でも年商100万円はいけるっていう話、興味ある。

最初はコミュニティのことを聞きたいんだけど、「宮ちゃんファンクラブ」と「NLC」の2つだよね。これはどういう経緯で始めたの?

──宮中清貴
もともとは僕が1000人の前でセミナーをしたいと思ったのがキッカケ。その時にどんな形で人を集めようかなって考えていたら、ちょうど隣にいた人が「ファンクラブでいいじゃん!」って言ってたので、ファンクラブにしました(笑)。

──中里桃子
なんで1000人の前でセミナーしたいと思ったの?

──宮中清貴
僕、いろんな人の背中を押してあげたいと思ってるんです。何かやりたいけど一歩を踏み出せない人、ガマンして貯金をしてお金使わないようにしている人とか。

そういう人たちが一歩を踏み出して、人生を変えることができたら、世の中がもっと楽しくなるのになって思ってるんですよね。

なのでまずは近くの起業家さんに稼げるようになってもらって、その人たちを豊かにする。そしたらそのもう一個先のお客さんにも豊かさが広がるんじゃないかって考えてるんです。

──中里桃子
そうだったんだねー!

──宮中清貴
あともうひとつ理由があります。僕、初めて参加した起業塾の値段が120万円とかだったんですけど、すごく素敵な友だちや仲間ができた一方で、別にこんなにお金を払わなくてもいい出会いの場があればってもっといいんじゃないかって思ったんです。

みんな自由になるために起業したのに、なぜか自由じゃなくなっている人たちが多すぎるんですよね。型にはめられちゃったり、教えてもらったことで全然稼げなかったり。

みんなもうちょっと自由になろうぜ!っていうコンセプトのコミュニティです。

──中里桃子
宮ちゃんの自由さを余すことなく表現しているよね。じゃあもうひとつ、NLCはどんな経緯でスタートしたの?

──宮中清貴
NLCは収入の柱をいくつか持った方がいいよねというコンセプトから始まったコミュニティです。

今は個の時代ではなく、チームで働く時代です。そのチームで働く仕組みを作るのが得意なメンバーがいて、じゃあそれを教えるコミュニティを作ろうか!で始まったんです。

たった3000円で仕事やプロジェクトが生まれたら最高だし、僕たちがアドバイスしてあげることもできる。法人案件を取るのが得意なメンバーもいるので、そういう案件を流す先にもなるんじゃないかなって構想からスタートしています。

最終的にはランサーズやココナラの人たちが集まってきたらいいなって思ってます。最強のチームがたくさんできたら、それこそ起業家に方に提案できますよね。こういうチームが10個ぐらいあるんだけど、興味ある人いますか?みたいに。

──中里桃子
そういえば、強制交流会っていうのもやってるよね。あれは?

──宮中清貴
僕とか桃ちゃんとかだと、ただ楽しく話しているだけでアイデアが出るじゃないですか。でもそのイメージを持っていない人たちもたくさんいるなって思ったんです。

起業家や他業種、異業種の人たちと話すことでアイデアがいっぱい出てくるのを感じてほしくて。「あれもできる、これもできる、自分ってできることたくさんある!」ってなるんですよね。

アイデアが出て、プロジェクトが生まれ、仕事が回り、仲間ができる。そういう風にして行動がどんどん変わってくると思って始めた企画ですね。

──中里桃子
あともうひとつはね、「100万円を稼ぐのは誰でもできる」の話を聞きたい。以前起業塾をやってたある人は「誰でもはムリ」って言ってたんだよね。

──宮中清貴
無形商材なら誰でもできると思います。考え方としては、商材がいいものであることはもちろんですけれど、それよりも時代的には「誰から買うか?誰から受講するか?」だと思うんです。自分にファンをつけられるかどうかですね。

そこで自分を表現するSNSの使い方や、自分が助けたい人にピンポイントで情報を届ける方法を学び、商品も作って、マインドを整えて。

セールスは簡単なのでそれも教えて。

あとはモニターを取りながら、高単価商品に近づけていけば100万円はいけると思います。25万円ぐらいの単価で月に4名に販売するイメージですね。

──中里桃子
ファンをつくるにしても発信が苦手な人、抵抗ある人にはどうしてますか?

──宮中清貴
なんで抵抗があるのかを一回聞きますね。その答えによって回答は分岐するんですけれど、傾向として発信が苦手な人は「顔出しが怖い」とか「私なんて…」という人が多い印象があります。

でもそれ以上に「誰かの力になりたい」「人を助けたい」と思ってるはずなんですよ。今度は私が救う番だという心優しい人だと思うので。だからこそ「あなたにも救えるんだよ」というのを伝えたいですね。

世の中にはゼロから5万円を作る方法を教えられる人もいれば、50億、100億円を作る方法を教えられる人もいます。でもその考え方を持っていると、100億円を稼げるようになるまで誰にも何も教えられないですよね。

0から5万円を教えられるなら、まずはそれを教える。ちょっとずつチャレンジしていくことが大切だと思います。

──中里桃子
すごく寄り添いのある世界観ですね。そういう人たちも最初から25万円の商品を月に4本提供できるように教えるんですか?

──宮中清貴
最初は自信がなかったりするので、お客さんの要望に合わせてモニターをいっぱいやった方がいいと思うんです。アンケートを取って、悩んでいることを聞いて、その中で自分で解決してあげられそうなことがあれば提案してみる。

それこそ5万円とかの安いモニター価格でいいと思います。それを繰り返すうちに、自然と25万円相当の高単価商品も作れて売れるようになる流れですね。

自然の流れであることが大切だと思ってます。

──中里桃子
そんな風にみんなの背中を押してあげると確かに誰でもできそうな感じします。だけど、どうしてもできなかった、という人もいませんでしたか?

──宮中清貴
コースにもよりますが、僕がマンツーマンでかかわる場合はいないですね。グルコンと動画だけ、というコースだと確かに1~2割の離脱者はいます。

ただ僕の一番のマインドセットは、講座中に成果を出してほしいと思っていないってことなんです。受講生にもそれは何度も伝えています。

そうではなく人間的な成長をみて、いまの人生が180度変わって、より良くなっていけばいい。それが重要です。講座の期間中に成果を出させるっていうのは、講師のエゴなんじゃないかと思っていて。

講師のエゴで瞬間風速的に成果を出すけれど、そのあとにダレてしまう話もよく聞きます。なので、参加してから半年、1年後に「良かった」と思ってもらえることが大事なんじゃないかと思います。

──中里桃子
ちなみに宮ちゃん自身は、どういう流れで今の起業塾の講師になったの?

──宮中清貴
オンラインダイエットで起業して、インスタフォロワーが8万人になったのがまずスタートです。そのタイミングで、顧客リストが5000人集まって、1年で3000万円の売上になりました。

そのあと起業塾に通うんですけれど、受講仲間のみんなから「インスタを教えて欲しい」ってリクエストがあったので「インスタとLINE」の使い方を教えたんですよね。そしたら急にファンが増えていきました。

当時は起業系のバックエンド商品がなかったので、月1万円のオンラインサロンを作ったんですね。会員が60人ぐらいになり、そこで次に「ビジネスの相談がしたい」とリクエストがありました。

ゼロから3000万円を作ってこれたので、だいたいは教えられるかなっていうことで個別のコンサルを始めたんです。

──中里桃子
成果がなかなか出なくて焦る生徒さんとか、出ませんでしたか?

──宮中清貴
そういうのはあまりないですね。講座中に成果を出せとは言わないので。ただ、僕のアメとムチはすごいかもしれないです。今は頑張る時だから死ぬ気でやりなさいっていうことは言います。

これ、炭とダイヤの話と一緒なんです。どちらも科学的には炭素原子(C)でしかないんですけれど、めちゃくちゃ圧縮すると炭がダイヤになるんです。そして、一度ダイヤになると炭にはもう戻れない…。

これと同じ原理で、死ぬ気で1ヶ月頑張ると、受講生の何人かはダイヤになるんです。その様子をみてほかのメンバーも頑張るというサイクルが生まれます。そういう経験ができる場を作っています。

参考:ダイヤモンドを作ろう!!
https://yumenavi.info/lecture.aspx?GNKCD=g005680

──中里桃子
宮ちゃん、ほんとうにいい人だなって思う!最終的にはどうなりたいの??

──宮中清貴
キンコン西野さんと本田晃一さんを足して2で割った感じかな。もっとたくさんの人の背中を押してあげたいなって思ってます。

僕はお金を稼がせてあげるのは得意な方だと思うので、ひとりプラスアルファ5万円を稼いでもらって、その5万円を自分のために使ってくれたら、感情的に豊かな人たちが増えていくと考えているんです。

ガマンガマンの世界の人が、自分のために時間とお金を使えて、感情的に豊かになれる。そのあとで仲間が大切になってくると思うので、そしたら友だちを作る場所を作っていきたいなって未来を描いてます。

concept

“すべての人には「照らすべき一隅」があり、
「私は照らす光を持っている」という確信と、
「私にはその一隅を照らす責任がある」という
自覚を持つことが人を強くする”

当メディアは、
「目立たない仕事だけど重要な仕事である」
ということを伝える、あなたらしい選択肢を作るメディアです。