価値観の変化と女性の価値を高める プラットフォーム

コミュニティ活用法
コミュニティ活用法

中里桃子です。今日は「生涯育休宣言」の中で伝えている働き方ってこういうものだよ!というのを読者さんに広められたらいいなという意図で中村理恵ちゃんに来てもらいました。

女性の自由な働き方というテーマで色々お話できたらと思います。

10,000人の会員を目指す女性の働き方支援

中里:今日はよろしくお願いします!

理恵:よろしくお願いします。今年は秋ぐらいを目途にプラットフォームをひとつ立ち上げようと思っています。

女性の価値を上げるための企画なので、今日のテーマと似ているんじゃないかなって考えています。

中村理恵profile
株式会社 L three O four代表取締役
女性のためのコーチング/起業コンサルタント

大手英会話スクールマネジメント職、大手外資系化粧品会社不動産営業職を経て34歳で会社員を卒業、独立。関東を中心に「女性起業家のためのステージをあげるコーチング」として起業。2018年9月に会社を設立し、業務委託契約サポーターとともに、より女性が働く環境を整え、楽しんでビジネスできる考え方やスタイルを発信している

中里:さっそくですが、今考えているプラットフォームとはどういうものですか?

理恵:女性の価値を上げるコンテンツを届けるサービスです。

専門家の方々を私のほうで揃えているので、そこに対してウェブサイトを立ち上げて、会員を1万人ぐらいのものにしていこうと考えています。

Amazon Prime やHuluを想像してもらえるとわかりやすいと思います。

5年、10年の長いスパンで考えていて、まずは会員を10,000人にするというコミュニティとしての成功を目指し、その次に行政と取り組んで実現する、女性の働き方、価値、社会での成功という2段階で考えています。

女性が女性らしさを活かした働き方で、価値を提供できる社会を作り上げたいのが一番の目標です。

 

中里:女性が女性らしく働ける。そのビジョンすごくいいですね!

理恵:男性らしい働き方って戦後ずーっとやってきているわけですけれど、けっこう女性にとってはムリがあるように感じています。

一時期のSNSで集客しての月商7桁(100万円)を目指しましょうみたいな流行りもあったけれど、そういう風にバリバリやるのはたぶん向いてない人が多いんじゃないかなと考えていて。

私や桃子さんはそれがOKなタイプだけど、ほとんどの人は月に30万円そこそこを稼げればいいと考えている気がします。でも、自分らしく働きたいっていう女性はたくさんいる。

男性も女性も同じように働けるけれど、平等ではないなと感じています。世のママの話を聞くと、洗濯して、ご飯を作って、お子さんの面倒をみてと忙しくしていて、ペットがいる人は散歩行ったりとか、家事全般をしているんですよね。

中里:女性がいるから男性が働ける土台があるっていうことですよね。

理恵:そうなんです。だけどそこの価値が評価されていない。お金が生まれないっていうのはどうなんだろうって思うようになったんです。

家事代行のお仕事を頑張れば月20万円は稼げるっていう話を聞いたりもしたのだけど、本当にそれぐらいの価値なのかなっていうギモンがずっとありました。

そんな時、一緒に組んでいるビジネスパートナーから「女性の出産の価値が入っていないのでは?」ってアドバイスされて、アメリカの代理出産の費用を調べたんです。そしたら、1回の代理出産で1,500~2,000万円かかることがわかったんです。

女性の価値が世の中に証明されていないことにもったいなさを感じますよね。

なので私は、自分も家事の分担からスタートして、最終的には旦那さんに会社を辞めてもらおうって計画しているんです。

中里:そのプロジェクトすごく追いかけたい!実現のためには、経済的な面や男性の家事能力的な面のほか、気持ちの面も考える必要があると思うんだけど、進捗はどうですか?

理恵:意外とできているなと思っていて、あとは私の問題ですね。

保育園の都合もあるから、私が旦那さんを雇用する形になると思います。すると社会保険などの税金の話や、家のローン返済の話も考慮する必要があるので。

旦那本人は会社を辞めてもいいと言っているので、気持ちの面では大丈夫。ただ、すべてにおいて協力的なわけではもちろんないので、私が最初のロールモデルになろうと今は考えています。

中里:旦那さんがベビーシッターになってくれたら私も最強に稼げる(笑)いつからそれをやろうと思い始めたんですか?

理恵:2015年から起業塾を開催していて、その頃に「稼ぎたい」と考えている女性たちの本音を聞く機会があったんです。本音を聞けたのは1年前とか最近ですけれど。

すると、稼がなくてはいけないと考えている一方、お子さんがいて満足に動けないジレンマもあって「本当はもっと女性らしく働きたい」って言うんです。

ここでの女性らしくの定義は、以前よく言われていたような「好きな時に好きなことで働く」っていうことなんですけれど。

それは月に100万、200万円を稼ぐのではなくて、自分の価値や存在、スキルを認めてもらえればいいという声が多くありました。

中里:私も1日2時間だけ働くっていう『生涯育休宣言』を出したけど、私がそれをできるのは高単価で案件を受注していて、仕事を人に分担できるからなんだよね。

だけどそこに至るまでの道のりが大変なんですよね。

理恵:私も今は自分で集客することはなくて、コラボするかプロデュースするかなんだけど、この前はプロデュース案件が1ヶ月で1,000~2,000万円ぐらいになったんです。

すると経費なんかを差し引くと手元に残るのは250万円ぐらいになっちゃうんだけど、それでも納品(講座運営)がいらないことを考えるとパフォーマンスはすごくいいん。

ここまでの道のりは長くて、汗水たらしてやってきたからっていうのはありますね。

中里:これから起業する人が「女性らしく、好きな時間に好きなことで」を実現したくても、最初は良くても月に20万円とかになることにジレンマはありますね。

理恵:そうそう。だから今回考えているプラットフォーム作りでは、集客に向いていない人ために私が集客代行しようというアイデアも入っているんです。やっぱり多少なりともセンスや能力なものは必要だから。

中村理恵さん、1日のスケジュール

中里:そういう理恵ちゃんですが、1日のスケジュールはどんな感じで過ごしてますか?

理恵:7時くらいに起きて娘にご飯食べさせて、着替えて、8時半くらい家を出て保育園に送っていきます。でも家から3分だからすぐに帰って来れるという(笑)。

仕事はだいたい9時から事務作業をスタートさせて、午後からはミーティングが最近は多いですね。それを16時くらいまで。

17時を過ぎたら迎えに行って、夕飯を作って食べさせてお風呂に入って。21時半には娘と一緒に寝てますね。

中里:けっこう働いていますね?

理恵:う~ん。だけど午前中の事務作業の合間にYouTubeを見ることもあるし、午後のミーティングの合間にダラダラすることも実際はあるから、稼働時間でいうと3~4時間かなと思いますね…。

中里:良かった(笑)。子どもができる前はどんな働き方でしたか?

理恵:会社員をしていた頃は営業のプレイングマネージャーをしていたから忙しかったですね。営業として自分の数字を上げながら、30人ぐらいの部下の育成や管理もしていて。

いい経験にはなりましたけど、28才でマネージャーになってしまったので大変でした。

中里:独立してからはどうですか?

理恵:業務委託で法人にかかわっていた頃は同じぐらい忙しくて、朝の7時半に起きて、帰ってくるのが21時。でも仕事のメッセージ通知が鳴りっぱなしで、0時過ぎまで結局仕事してたりしました。

実稼働でいうと12時間は超えていたと思います。急成長中の会社にジョインさせてもらったので、365日ずっと全力で短距離走をしてる感じでした。

その中で自分の講座を開いていたりしたから本当に忙しかった。

中里:出会った2017年頃もそんな感じだったよね。

それから結婚して出産、子育てに入るわけだけど、興味関心とかは変わりませんでしたか?

私は急速に関心を失うものと、新たに興味を持つものが大きく変わったのだけど(笑)

理恵:土日はほとんど仕事を入れなくなりましたね。家族の時間って決めて、昨日は水族館、先週は動物園に行ってました。

せいぜい合間にメールを返すぐらいで、自分の時間を犠牲にして働くのはもうやめましたね。

ただ、自分の仕事のスタイルが確立したからなのか、子育てをするようになったのかはちょっとわからないかも。

もしかすると子育てというよりも、自分に使える時間が少なくなったからこそ、自分の時間を犠牲にすることを止めたのかもしれないです。

中里:そうなんだねー。ところでぶっちゃけだけど、二人目は考えてる?

理恵:欲しいですね。ただコロナになってしまってタイミングを考える必要もあるんだけど、2歳差ぐらいで産めたらいいなとは思ってます。

ただそうすると、目を離せない2才ぐらいの娘と、もうひとり首が座ってない赤ちゃんがいることになるので、私がいなくても事業が回る土台を作らないとですね。

中里:リミットはだいたい1年ぐらいですね。そういう中で新たなプラットフォームの立ち上げも考えているんだよね?

理恵:私が今一番大切にしているのは、家族の時間と、女性の価値を証明することなんです。

けっこう衝撃的なデータが厚生労働省かどこかから出ていて、日本には41万人の女性社長がいて、その人たちの平均年収が100万円らしいんです。

仮に個人事業主を含んでいたとしても、年収が100万円ということに愕然として。もっとやりようがあるでしょって思ったんですよね。

100万円の年収を200万にしてあげるのは、もちろん職種にもよるけれど簡単だと思うんですよね。世のコンサルタントも含めて、それができる人っていっぱいいますよね。

もしその100万円を200万円にできると、4,100億円の経済効果になる計算なんです。自分でそれだけを稼ぐのは大変だけれど、影響を及ぼすことはできるんじゃないかって考えた時に「それやりたい!」って思ったんです。

家族の時間を大切にしつつ、そのビジョンは絶対に達成したいと考えています。

 

concept

“すべての人には「照らすべき一隅」があり、
「私は照らす光を持っている」という確信と、
「私にはその一隅を照らす責任がある」という
自覚を持つことが人を強くする”

当メディアは、
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ということを伝える、あなたらしい選択肢を作るメディアです。